FC2ブログ
2009.03.15

さくらさく

 寒い冬もまもなく終わり、草木の萌える春がやってきます。
先日、ようやく福岡で今年最初の桜が開花したようです。
まだまだ寒い滋賀県ですが大津西武店では、少し早めのさくら本を揃えてみました。


 日本人は一説によると世界で一番、桜を好きな民族らしいです。
古くは万葉集でも43首、百人一種では6首、桜を詠っているそうです。


 このように昔から桜を愛する日本人ですが、文明の発展とともに昔では考えられなかった
新しい鑑賞方法が確立されています。
夜桜ライトアップです。

 
 
そんな美しく照らされた桜を集めた本がこちら


 日本の夜桜
光村推古書院より 1,680円


 歌・絵・物語・花見
人それぞれ、さくらへの思いは違うのでしょうが、個人的にはさくらを見ると
いつもこの作品を思い出します。


桜の樹の下には屍体が埋まっている!          
これは信じていいことなんだよ。何故って桜の花があんなに
見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。 俺はあの
美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかし
いま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋ま
っている。これは信じていいことだ。

 梶井基次郎 「桜の樹の下には」 より


 美しいものを、美しいと認めることに畏れを持ち、その畏れの対称の存在として
屍体をイメージした梶井基次郎。
美と醜のバランス感覚がとても危うく美しく感じられます。


さくらの本といっしょに梶井基次郎の作品集も置いています。
桜の樹の下で、呼んでみるのも一興ではないでしょうか。
ただし、夜桜の下では目が悪くなるのでお気をつけください。

この記事へのトラックバックURL
http://booksfutabashopguide.blog103.fc2.com/tb.php/415-3a690369
この記事へのトラックバック