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2008.05.29

ゼスト御池店から おすすめの本

こんにちは。皆様お変わりありませんか。
京都は昨日から降り続く雨でどこもかしこもジメジメです。ブログを書こうと思ってもマウスがデスクにくっついて思うように動いてくれません。
このまま梅雨入りしてしまうんでしょうかね。作物にとっては恵みの雨とはいえ,人間にとってはなかなか大変なものです。

人間にとっては大変でも,人間ではない彼には大変じゃない?今日はそんな一冊です。

今日御池店からご紹介する本は

伊坂幸太郎『死神の精度』(文春文庫,550円)

死神の精度

ご存じの方も多いのではないでしょうか。そうです,春に「Sweet Rain 死神の精度」のタイトルで公開された映画の原作本です。
そんな有名な本をわざわざ紹介するなって? すみません,最近読んだ本の中で一番面白かったものですから…。

この本の主人公は人間ではありません,タイトルの通り死神です。
彼はある「仕事」のために人間界?にやってきています。

彼の「仕事」とは,「情報部」によって指定された人物が「死」に値するかどうか調査する,というもの。
(そう,人の死は死神が決めているんです!)

彼が仕事を行う時はなぜか必ず雨が降る。未だに晴天を見たことがないそう。なんか梅雨時を連想してしまいますよね(作中は梅雨時とは限りませんが…)。

ミュージックが好き(死神はみなミュージックが好きなんだそうです),渋滞が嫌い。人間の言葉に慣れきっていないらしく時々ズレたことを言う。そんなどこか憎めない「死神」とターゲットの人間との,なんだか奇妙なやりとりが作中で展開されます。

この本は推理小説ですのでこれ以上多くは書きませんが(どこまで書いていいのか悩みどころですね推理小説),こちらは担当者かなりオススメです。

実は私,伊坂幸太郎さんの作品が苦手だったんです。苦手というか肌に合わないというか,何作か読んだのですが「うーん…」って感じだったんです(文芸書担当失格ですね…)。

でもこの『死神の精度』は違いました。どんどん次のページが読みたくなるではないですか。
通勤の電車の中でパラパラ,昼休みの休憩室でパラパラ,帰りに六曜社さんで美味しいコーヒーを飲みながらパラパラ,帰宅後は…インターネットの誘惑に負けてしまいましたけどw

「伊坂幸太郎が苦手」って人はあんまりいないと思いますが,伊坂作品を苦手な私がワクワクしながら読んでいったくらいですから,この本は多くの人にとって読みごたえのある名作だと確信しています!

ご来店の際にはどうぞご覧になってみてください。
(文芸担当)

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